おんなのこのみぞ おんなのこのみぞ(3B) 連載小説

おんなのこのみぞ(3B) 〜すずの面接 B面(すず視点バージョン)(1)

投稿日:7月 2, 2019 更新日:

 メールに書かれていたのは日曜日の午前11時。家から電車で20分ぐらいの街のビルの一室。私はその街に行くのは初めてだ。その街の駅で電車を降りて、スマホの地図を見ながら目的のビルを目指す。不思議なことにあまりドキドキしていない。まだ実感が湧いていないだけなんだろうと思う。
 そして目的のビルに着いた。着いてみると「ビル」というよりも、やや古めのマンション、という感じだ。私はエレベーターに乗り、メールに書かれていた階まで上った。その階で降りるとすぐにメールにあった部屋番号が見つかった。ドアのところに来てもやはり普通のマンションの一室のように見える。私はベルを押す。

ピンポーン

 ドアフォンが鳴った。約束の午前11時の5分前。しばらくして、ドアの向こうに人の気配がした、と思ったらすぐにドアが開き、男の人が顔を出した。少し小太りで、中年のおじさん、という感じ。黒いTシャツに黒いズボンを履いている。この男の人がこのお店の社長のようだ。社長は私の顔を見て少しだけ驚いたような表情になったが、すぐに普通の表情に戻り、言った。

 「すずさんですね。ご足労いただきありがとうございます。どうぞ中にお入りください。」

 私はこれがいかがわしい仕事である、ということは分かっていたので、お店の人も怖い人が出てくるんじゃないだろうか、とちょっとだけ心配していたから、この丁寧な言葉遣いに安心した。

 「失礼します。」

 私はその丁寧な言葉遣いに応えるようにそう言った。
 部屋はやはりマンションの一室のようだが、それをオフィスとして使っているようだった。マンションでいえばリビングにあたると思われる部屋に通され、そこにあったソファに座るよう促された。社長は冷蔵庫からオレンジジュースを出し、コップに注ぐと私の前にそれを置いてくれた。
 「ありがとうございます」と私は言った。

 「早速ですが、いくつか質問させていただいていいですか?」
 「はい」
 「ではまず、エントリーのときに年齢を1◯歳と書かれていましたが、これは本当ですか?」
本当なわけがない。応募資格年齢が1◯歳とあったから、それを書いただけだ。ここで本当の年齢を言ってしまうとこの店で働くことはできない。私は早く一人で暮らしたい。あの家を出たい。だからウソをついてでもこの面接に受かって、この店で働きたい。でもこのウソがばれてしまったとしたらどうなるのだろう?
 しばらく間があいたあと私は「はい」と答えた。

「では、年齢を証明できる写真入りの身分証明書はありますか?免許書か、パスポートか、、、学生証でもいいですよ。」
そんなものはあるはずがない。あったとしても本当の年齢が書いてあるから見せるわけにはいかないけれど。

私は「すみません、今日は持ってきていません。」と答えた。
「そうですか。では今日はこのまま面接と、実技テストをして、結果は後日ご連絡、ということにしますがよろしいですか?」
「はい」
「採用が決まったら最初に出勤するときに忘れずに身分証明証を持ってきてください。」
とりあえずは気づかれていないようだ。この面接に受かりさえすれば、身分証明書なんてどうにかなるだろう。
 
「今は学生さんですか?」
「はい。」
「大学生?」
大学生、、、に見えるだろうか?でも、大学生と答えないことには年齢と合わなくなってしまう。
しばらく間があいた後、「はい。」と私は答えた。ウソを通すしかない。

「この仕事は初めてですか?」
「はい。」
「なんでやろうと思ったのですか?」
なぜこの仕事をしたいか?
女の子がこのような仕事をしたい理由は「お金がたくさんほしいから」以外に何かあるのだろうか?
私は何と答えたらいいのか迷っていたら、社長が、「お金がほしいから?」と言った。
私は何も言わずにうなずいた。

「これぐらい稼ぎたい、というのはありますか?」
これも困った質問だ。「一人で生活できるぐらい」と答えたいところだが、それがいくらなのかがよく分からない。
「んー、皆さんどのくらい稼がれているものなんですか?」
と聞いてみた。
「何時間ぐらい働けるかによって決まりますけど、エントリーに書かれている3時間ぐらいだと、、、うーん、オプションとかにもよるんですけど、お客さんがついてきたら2−3万という感じですね。まあもっといくときもあると思いますけど。もちろん3時間よりも長く働いてもらったらそのぶんは増えますけど。」
一日3時間働くだけで2-3万、、、やっぱりこの仕事は凄い。
「んー、そのくらいいただけたら充分なんで。。。」
「まあ、お客さんがつかない時でも最低時給2千円はつけていますので。」
「お客さんがつかない」というのは要するに「何もしない」ということのはずで、それでも時給が2千円もつくとは!それだけでもコンビニで貰える時給の倍だ。
「はい、それだけいただけるのであれば。」
と私は答えた。

「ここに書いてあるけど、土・日はだいたい入れる、という感じですか?」
「はい。」
「なるほど。土・日はお客さんが多いのでそれは助かりますね。
 で、うちは『イメクラ』というやつなんですけど、分かります?」
「『イメクラ』。。。ええ、なんとなく」
これはこの店を見つけた「高収入バイト」のサイトの解説で読んだ。色々なコスプレをしてお客さんに身体を触られたり、エッチなことをしたりする、ということ。それでも本当にエッチをするわけじゃない、ということが書かれていた。

「まあイメクラにも色々あるんですけど、うちはロリコンのお客さんを対象にしているので、セーラー服とか、スクール水着とか、ジュニア服といっていわゆる子供の服を着てもらったりするんですけど。あの、風俗にも色々と種類があって、うちはそういうコスチュームを着てお客さんにサービスしてもらう、というやつです。大丈夫ですか?」
やっぱり「高収入バイト」のサイトで見た説明のとおりだ。

「はい。」
「これまでの経験人数はどれぐらいですか?」
「経験人数」。。。これまでエッチした男の人の数だろうか?
本当のことを言えば、私はまだエッチをしたことがない。でもそう言うわけにもいかない。すでに年齢でウソをついてしまっているので、ここはもうウソをつき続けるしかない。
「経験人数は。。。5人ぐらい、ですかね。」
と答えた。

「5人ですか。お客さんにフェラチオとかをしてもらうんですけれど、できますか?」
「フェラチオ」。。。ネットでは見たことがある。というよりもそういう動画をネットで見るのは結構好きだ。もちろん自分でしたことはないけれど。
それでも一人暮らしのためにはそれもやらないといけない、ということは分かっている。
「はい。」と私は答えた。

「タバコは吸われますか?」
「いいえ。」
「身体のどこかにタトゥーは入っていますか?」
「いいえ。」
「ああよかった。うちはロリコンのお客さんが対象なので、タトゥーが入っている女の子は基本的にお断りしているんですよ。確認のためちょっと服を脱いでもらってもいいですか?」
「今、、、ですか?」
私はちょっとびっくりしてしまった。この店で働くことになると、身体を触られたり、もしかしたら裸を見せるのかも、とは思ってはいたが、初めて会った男の人にいきなり裸を見せるとは。

「はい。この仕事はコスチュームを着てもらうけど、最終的には全部脱いじゃうんで、服を脱ぐことには慣れてもらわないといけませんよ。」
「わかりました。。。全部、、、ですか?」
「はい。全部脱いでください。」

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エロ小説家。 読者の脳内にリアルな情景が浮かぶような表現を心がけています。 VRやビデオ映像よりも臨場感のある空間を広げることを目指しています。 名前に「B面」とついている作品は、同名作品の「女の子視点バージョン」です。 女性の読者にも楽しんでもらえると嬉しいですが、特に「女性向け」というわけではなく、男性読者でも、女の子になりきってエッチなことをする/される、という疑似体験ができるものです。